ごきげんよう皆の衆!
前職、アメリカの Apple で働いたおかげで見事に Appleファンになり、皆が普段気にしないところまで Apple のことを知っている拙者。
つい先日 Amazon で新たに安い充電ケーブルを買ったところ、思いがけず Apple の認定マークがついた商品が届いて喜んでいたのだが。
どうやら世の中には、認定を受けていない商品に認定ロゴを付けて売っている、不届きな偽物が出回っているらしい。
そこで本日は、iPhoneの充電ケーブルがすぐに断線してしまうとお嘆きのおぬしのために、次回のケーブル購入時に役立つ、チェックしておくべき裏ワザを伝授いたす!
Contents
新しい充電ケーブルを買うシチュエーション
さて。
だいたい充電ケーブルを買うシチュエーションは、もちろん
・充電できる場所を増やしたい
・使っていたケーブルが使えなくなった
のどちらかでござろう。
ケーブルを挿した時にこんなメッセージが出たら、「あぁまたか!!」と毎度頭に来るが、否が応でも新しいケーブルの買い時でござる。
実は、iPhone 購入時の箱に入っている正規品のケーブルであっても、劣化してくるとこのメッセージが出てしまったりする。
残念ながら、ケーブルは消耗品と割り切らねばならないのでござる。
ケーブルの購入時に悩むこと
ケーブル購入時に悩むことは、おおよそ次の5つが挙げられるだろう。
1.長さ
2.値段
3.色や素材などのデザイン
4.本数(何本買うか)
5.Appleに認定されたアクセサリ(MFi)かどうか
1〜4はそれぞれ好みや予算、ニーズに合わせていろいろあろうが、5はYesかNoかの二択。
MFi のロゴがついた認定品は、メーカーが Apple に品質保証のお墨付きをもらうために時間とお金がかかっているため、心持ち値段が高い。
長く使うために品質を重視して高い認定品を買うか、すぐに壊れても買い替えることを前提に安い非認定品を買うかは、迷いどころ。
しかし、折角高いお金を出して認定品を買ったつもりでも、それ認定マークがニセモノだったら、元も子もないのでござる。
Appleの認定ロゴ「MFi」とは
MFi は「エム・エフ・アイ」と呼び、「Made For iPhone/iPad//iPod/Apple Watch」 の略で「これらの商品向けにきちんと作られましたよ」というロゴマーク。
メーカーが商品を作り、Appleにライセンス料金を払って検査・認定を受けることで、Appleが定める性能基準を満たしていることを保証し、安心してユーザーに購入してもらうためのものでござる。
ただ、これは箱にプリントしてあるだけなので、認定を受けていない製品に嘘の「MFi」のロゴを付けて売られていても、特に店頭などでは一般の消費者には分かりようがないというもの。
Amazonで買った激安の充電ケーブルに、MFi ロゴが付いてきた!
今回拙者が購入したケーブルはこちら。
商品名にも詳細説明にも「Apple認定品」とか「MFi認証取得」とは書いていなかったのだが、封を開けてみると MFi のロゴが!
・2m x 2本
・3m x 1本
という5本組で約1,300円という安さだったのにも関わらず、認定品だというのだ。ラッキー!
ところが、2ヶ月で4本がダメになった!
この箱が届いたのは、9月24日。今ブログを書いているのが12月の半ば。
なんと、わずか2ヶ月のうちに5本中4本が、接触が悪くて充電出来なくなったり、「アクセサリーが使えない」のアイツが出てきたのでござる!
本当にMFi認定されているのか、Appleの英語サイトで調べてみる
残念ながら Apple の日本語のサイトにはないのだが、英語のサイトには MFi認証をうたっている製品が本当に認定を受けているのかどうかを調べるページがある。
MFi Licensed Accessories <英語のみ>
当然ながらアメリカの会社である Apple ではまず最初に英語で情報が出てくるので、実は日本語化されていないウェブサイトやマニュアルなどの情報は、かなりの量にのぼる。
英語を読めればアクセスできる情報は段違いになるのであるが、今回は「英語が苦手」という人のためにも、使い方をしっかりと図解してまいる。
画面に見えている左のプルダウン(選択できるボックス)には
・Model
・Brand
・UPC/EAN
があるので、調べたいカテゴリを選んで、該当する文字を入れて検索すれば、本当にAppleでMFi認証された製品なのかを調べることができる。
モデル番号で調べる
今回買ったパッケージの表面に
SH-CB-APY123
のモデル番号が書いてあるので、空欄に入れて探してみよう。
まずは左のプルダウンから「Model」を選択。
右側にモデル番号を入れて、サーチ(Search)をクリック。
検索結果の表示にはしばらく時間がかかるが…
なんと!検索結果なし!?
これはいったいどういうことなのか。
まぁ たまたま検索に引っかからなかっただけかもしれないので、次は念のため →
メーカー(ブランド名)で調べる
今度は左のプルダウンでブランド(Brand)を選択
メーカー名「SHARLLEN」を入れてサーチ!
検索にはやはり少し時間がかかるが…
お!1つだけヒットしたでござる!
ぬ?型番が違うでござるな!?
箱に書いてある型番は「SH-CB-APY123」だったのに、
この会社が正しく認証を取得している商品の型番は「SH-MCB-APW18」
これはどういうことでござろうか。
Amazonでこの型番「SH-MCB-APW18」を探してみよう!
説明には「apple認証/MFi認証取得」と書いてある。
商品の写真から見るに、ケーブルの素材や造りは、拙者が購入した「SH-CB-APY123」とは異なるようでござるな!
予測できること
確実なことは、このメーカーには実際にMFi認証をとった製品「SH-MCB-APW18」があって、その製品を販売しているということ。
では、MFi認証登録のない、拙者が購入した製品「SH-CB-APY123」は何なのか。
次の2つのいずれかであることが予測できる。
<仮説1>
製品「SH-CB-APY123」のケーブルの差込部分にあるチップに、認証されている製品「SH-MCB-APW18」と同じものを使っているので、他の部分の素材やデザインなどを変えていても「MFi」認証のロゴを使っても問題ない。
<参考画像:UGREEN Yahoo店より>
<仮説2>
製品「SH-MCB-APW18」について取得したMFiの認証ロゴを、認証を受けていない製品「SH-CB-APY123」にも付けて売っている。つまり、嘘をついている。
どちらかでしかない。
ちなみに、よく見かける他のメーカー(RAMPOW、Anker)についても検索してみたところ、
RAMPOW は12件
Anker にいたっては 961件ものMFi認証を受けた製品があることが分かった。
Anker には「高品質のようだけれど割高」というイメージがあったが、それもそのはず。会社の本気度と品質へのこだわりが圧倒的に感じられ、信用度が大いに増した。
一方 RAMPOW は、製品を Amazon でよく見かけるわりには認証を受けた製品は少ない印象を持ったでござる。
これらを考えると、拙者が購入した SHARLLEN の製品は、やはり本当に認証を受けたのかどうか、非常に疑わしい。
究極の解決法。Apple に直接聞いてみた!
一人で考えていてもラチが明かない。
英語のサイトのことなので回答が得られるか分からないが、Appleに直接チャットで聞いてみることにした。
(チャットで対応してもらうには、保証期間中の製品を持っていて、その製品に関わる質問でなくてはならないので要注意。)
メーカーは製品「SH-MCB-APW18」で取得したAppleの認証ロゴを「SH-CB-APY123」にも使うことができるのか、この1点だけ教えていただきとうござる!
こうして Apple の公式回答を得て、検索に出てこない型番に MFi認証ロゴをつけているものはすなわちニセモノである、ということが判明したのでござる。
まとめ
・Apple の品質保証、MFi認証ロゴには、ニセモノがある
・本当に認証を受けているかどうかは、MFi Licensed Accessoriesのページで検索すれば確認できるので、ケータイにブックマークしておこう!
・ケーブルは消耗品だと割り切って、非認定の安いものを頻繁に買い替えるのもアリ。
MFi認証がついてはいないが、1,300円という安さでいろんな長さのケーブルを5本も買えて、不良があれば1年間は交換もしてくれるという保証付きであれば、買い物としてまぁ悪くはない。(拙者は4本のケーブルを交換してもらうのでござる)
しかし、やはり断線などに煩わされずに長く安心してケーブルを使いたいなら、Anker のように名前が通っているブランドで、しっかりMFi認証を取っているものがおすすめ、ということである。
Anker の製品一覧はこちら
おまけ
出先の電器店で充電ケーブルを買う機会があったので、実際にMFi認証の登録があるかどうかを調べてから購入してみたでござる!
店頭にて、型番を入れてスマホで検索!
バッチリ1件ヒットしたでござる!これで安心して買えるというものだな!
フラットケーブルで、コードの根元部分もしっかりしていて耐久性が高そうでござるな!よかったよかった!
皆もMFi Licensed Accessoriesのページを是非活用してくれたまえ!
拙者の活動をご支援いただいているスポンサー様
こちらは拙者の活動へのご支援を「いの一番」に表明してくださった、スポンサーのジョブシフト様でござる!
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